法人カードのメリット・デメリット

ビジネスカードのメリット・デメリット

そもそも、なぜ法人カードというものが存在するのでしょうか?
法人カードがあるのは、法人カードならではの利点があるからです。
法人カードは、企業にとって大きなメリットがあるのです。

管理人も、このメリットを考えて法人カードを申し込みましたが、手放せなくなりました。

それでは、法人カードのメリットを具体的に紹介していきたいと思います。

 

●法人カードのメリット

1. 現金出納がラクになる
2. 経理業務を効率化できる
3. キャッシュフローの効率化
4.付帯サービスを利用できる

他にもあるかもしれませんが、主に上の4点となります。

 

1. 現金出納がラクになる

まず、現金出納がラクになります。

経費を計算するためには、まず、社員の現金出納を管理して、全て出納帳につけて・・・と、現金出納の管理が面倒だと感じている経営者様は多いのではないでしょうか。

法人カードを利用することは、個人経営者、中小企業、大企業等、どんな経営者、企業でも有効です。
まず一番に思いつくのは出張、接待などの経費の仮払いや立て替えが減ることです。

法人クレジットカードがない場合とある場合を項目に上げてみましょう。

 

●法人カードがない場合

・出張時の交通費、宿泊費や、接待の飲食費は社員がいったん立て替えることが多い。
・立て替えない場合は、交通費のチケットを先に渡す。また、宿泊予約を会社が取る。
・出納帳や交通費などの資料を作って管理する

 

●法人カードがある場合

・法人カードで経費を精算できる
・宿泊や接待の際に現金で立て替える必要がない
・法人カードの利用履歴があるので管理が非常にラク

法人カードを社員一人ひとりに持たせ、精算をカードで行うことで、現金出納業務が減り、管理も必要なくなります。

企業の規模が大きくなるほど社員も増え、現金の管理業務は面倒で大変になりますし、社長1人の会社でもこうした管理業務よりも本来の業務に力を入れたいと思うでしょう。

領収書の保管業務自体は不要にはなりませんが、社員による立て替えや仮払いがなくなり、管理業務が軽減できますので、企業にとっては大きなメリットとなります。

 

2.経理業務が効率化できる

二点目に、法人カードを利用することで、会計処理がとても簡単になります。
つまり、経理担当者の負担を大幅に減らすことができます。

また、法人カードで経費を精算すると、利用したものが全て毎月発行されるカード利用明細書に記載されます。

法人カードがない場合は、経理担当者は現金出納業務を管理しなければなりませんが、法人カードを持っている場合は、カード会社が明細書を発行してくれるので、それをもとにデータ入力を行うことができるため、経理業務が現金のときよりも効率的になります。

カード明細書は、社員に持たせたカードそれぞれのカードごとに別々の明細書が発行されます。
カードごとに明細がありますから、いつ・だれが・どこで・いくら使ったのかが一目瞭然になります。

 

3.キャッシュフローの効率化

三番目に、キャッシュフロー、収入と支出のお金の流れに余裕を持たせることができます。
経費を全て法人カードで決済することで、支払いは毎月決まった日に銀行から引き落としされることになります。
良くあるのは、毎月27日に引き落としにする、といったことできます。

現金で経費を精算するとなると、経理担当社は必要な現金やチケットを用意する必要があります。
経費を振込精算する場合は必要ありませんが、それでも経費精算書を提出→経費として振込という作業が必要です。

しかし、カード決済の場合はそれが不要となるのです。

また、クレジットカードは一旦クレジットカードが立て替えしてくれます。
月末締め、翌日27日払いのカードの場合、例えば1月1日に使った経費は2月27日に精算となります。
約2ヶ月の支払い猶予となります。

出張の交通費や宿泊費、接待費など、大きなお金の支払いがある企業にとっては、支払いまでの期間が長いということは非常に大きなメリットだといえます。

また、カード決済にすると、経費の振込み手数料がかかりません。チリも積もればですが、銀行振り込みの機会が多い企業にとってはこれも大きなメリットです。

 

4.付帯サービスを利用できる

さらに、法人カードには付帯サービスがあります。個人のクレジットカードにもついていますが、実はかなり嬉しいものがついています。

代表的なものは

・航空ラウンジが無料になる
・ポイント制度がある
・マイルがたまる場合も

ゴールドカードで付帯するサービスと同様のものが多いのですが、法人用のクレジットカードの場合は、ステータスも意識してゴールドランクに相当するカードを選ぶ場合が多いようです。

法人カードをステータスカードとしての利用をすることで、取引先の信頼を得ることもできます。
個人ではゴールドカードやプラチナカードは簡単には持てませんし、ステータスとしての使い方も可能です。

また、各カードについているポイントプログラムはとても魅力的なものばかりです。今まで現金払い・銀行払いしていたものをクレジットカード決済にするだけで、ポイントが貯まり、貯まったポイントはマイルや商品券などの金券と交換できるものもあります。

 

 

法人カードのデメリット

ここまで法人カードのメリットを紹介してきましたが、便利な法人カードにもデメリットがあります。

それは、分割払いができないことです。
個人のカードではリボ払いや、分割払いなど、色々な支払い方法があります。
しかし、法人カードは原則、一回払いとなっているのです。

しかし、2018年の6月現時点で、管理人が調査した結果、かなりの法人カードで分割払い対応になっているようです。

時代に合わせて柔軟になっていっているようですね。非常に柔軟でありがたいサービスです!

最後に、ある程度のクラス以上のカードでは当然のことですが、年会費がかかることもデメリットです。
年会費無料の法人カード自体が少ないです。ですが、支払った年会費以上に、その他の様々なメリットがあり、費用対効果が生まれますので、はるかにメリットの方が大きいでしょう。